ダダ日記ダダダ

ただただ日記。推し量ってくれれば。

2月11日(日)

本を読んでいたら結局朝になっていた。

 

午前中はラジオでも聞きながら寝ようとradikoをつける。

これも結局寝れないまま聞ききってしまい昼の12時。

仕方がないので寝るのを諦めてシャワーを浴びて出かける準備をする。

 髪を乾かしていたらドライヤーが火を噴いて壊れた。ドライヤーと床が少し焦げた以外は無事だった。

 

 

近所でやっている東京2020ライブサイト2018というオリンピックパラリンピックのイベントを見に行く。

 

様々なブースがありバスケやサッカーやパラリンピックのスポーツ体験コーナー、大きな画面で平昌オリンピックの生中継。この日はフィギュアスケートが中継され、スペシャルゲストで小塚崇彦がイベントに現れた。

小さなお子さんが一生懸命に高いバスケのゴールめがけてボールを投げる姿はとても微笑ましくいつまでも見ていられそうだった。がしかし親御さんのことを思うと29歳男性が身内が出ているわけでもないのに一人でこのブースをいつまでも見ているのは不安だろうと足早に他のブースを覗いた。

 

14時30分からお目当の「でんぱch」のラジオ公開収録が始まった。

でんぱ組.inc」と東京オリンピックの繋がりはよくわからないが近所で好きなアイドルを観れるのは嬉しい。

でんぱ組の後には木村カエラのラジオの公開収録もあり本日のメインどころである。木村カエラに関してもオリンピックとの繋がりはよくわからないが、老若男女が有名人を目当てにたくさん集まり客席は満員で立ち見も出ていた。

 

 

僕は客席のかなり後ろから立ち見だったのだが横にいたでんぱ組のファンが「俺はでんぱのライブに行き慣れている」という旨の会話を大きめの声でしていてこれはまずいなと感じていた。

 アイドルがたくさん出るライブであるならば「私は〇〇のファンである。そしてその程度は並ではない。」という態度は自分のその場での重要な要素であるとは思うが、そうでない無差別に老若男女が集うような場所で他の人がわからないような身内のノリを周りに撒き散らすのは排他的でマウントを取るような気がして、そういう人と同じ場にいるのは私は居心地が悪くもぞもぞしてしまいとにかく恥ずかしい気持ちでいっぱいになる。

 

今日もそうなってしまうのかという不安は完全に的中し、タチの悪いオタクたちはでんぱ組の未鈴ちゃん(古川未鈴)とピンキー(藤咲彩音)の2人の会話の間に煽るための「おおーーーお!」という大声を上げ、2人の天然っぽい会話やボケに対して「なんでだよー!」大声でツッコミを入れ、フィギュアスケートの生中継からの流れで椅子に座っている老人や子供を驚かせていた。

 

「おおーーーお!」はかなり大声で、そのせいで2人の会話は少し止まってしまうし、煽りが欲しい時はちゃんと客席に話題を振っている。

ツッコミは的外れで、言っている人の「わたしがここにいるんだぞ」という存在の主張が強く、2人の会話が入ってこない。

歌って踊るライブなら百歩譲っていいけど、これはラジオの収録でメインは会話なのだ。

お前がラジオ聞いてる横でおれが同じことしたら邪魔だろ、という憤りと、でんぱ組のファンが皆そのような人と思われることの恥ずかしさを感じ、さらには小さなお子さんなどもいるんだぞという配慮に欠ける大人の立ち振る舞いにげんなりした。

 

しかしでんぱ組の2人は不要な声は華麗にスルーをし軽快に会話を続ける。そのプロと呼べる佇まいに気持ちを救われこのまま最後まで見ていこうと思わせてくれた。

 

思わせてくれた矢先に、僕の隣にワンカップを片手に持った上機嫌な歯の抜けた老人が現れた。

「あれだな、左の女とはヤレるけど、右の女とはヤレねえな。みんなそうだろ?」

と老人は周囲の人間に意見を求めた。

周囲の意見は「あんたはどこかに行け」であったが、事を荒げないために一様に黙った。

僕は小さなお子さんなどもいるんだぞという配慮に欠ける大人の立ち振る舞いに身の縮む思いであった。

 

好きなアイドルを見れた喜びと様々な悲しみで気持ちが疲れてしまった僕は、イベントが終わると足早に家に戻り、温かいコーヒーを淹れ、飲み、長時間外にいて冷えた体を温め、煙草を吸い気持ちを整えた。

 

 

そして夕方に新宿に出かけ、前の仕事を辞めてから久しぶりに会う友人たちと酒を飲んだ。気兼ねなく楽しみ浮かれた。

僕が、今の環境は前と違って気楽で過ごしやすいがとても孤独だと言うと、「いつでも飲みに誘ってくれ」とありがたい言葉を頂き、その言葉だけで頑張れるなと思った。

 

その言葉だけで頑張っちゃうからきっとしばらく誘わないんだろうなと思いながら千鳥足で家に帰った。